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消える高層ビル!

消える高層ビル!_c0163838_2337189.jpg今日の東京は8月とも思えない寒い雨でした。おかしな天気だなーと思いながら新宿に行ったら、高層ビルの上半分がSFっぽく掻き消えているー!! 消えた階で働いている人たち、窓の外に何も見えないだなんて不安じゃないかな・・・。
私が子どもの頃(在は宮崎の西、山の麓の町)、夏の朝によく霧が出ていました。濃霧すぎて懐中電灯もって登校したこともあるくらい。窓を開けると、湿気のかたまりがドロリと入ってきたのを思い出します。夏休みなんかに早朝霧が出ると、いつもはめんどくさいラジオ体操もやけに張り切って出かけたものです。陽がのぼると、それこそ霧のように消えてしまうのがとても残念で・・。もっとこのミステリアスな雰囲気に包まれていたいと願っていました。
あー東京でももっと出ないかなあ、霧!
# by teneacco | 2008-08-24 23:55

ハラッパ公園の秘密

お盆すぎて急に紫外線が弱くなったように感じます。夏のあいだは日が沈んでから出かけていた早歩きさんぽを、今日はけっこう早めに始めてみました。行き先はいつものハラッパ公園。ここ7時にしまっちゃうので、今まで公園の周りの歩道を歩いていたのですが、今日はまだ開いてた! はじめて中に入ってみました・・・
ハラッパ公園の秘密_c0163838_1171832.jpg
外から見るとただのノッペリした原っぱなのに、実際歩いてみるとけっこう地面に凹凸があります。膝まで草が伸びているところもあれば一面クローバーのところもあれば砂漠化しているところも・・・変化に富んでいて、アスファルト歩いてるのよりずっと面白い! 気持ちよく歩き回っていたら、物置きのような管理小屋の前に出ました。中に座っているおじいさんに目礼したそのとき、おじいさんのうしろの机に紙飛行機(折るやつじゃなくて厚紙を切って作るタイプ)がズラッと並んでいるのが目に入ったのです! 相当気にはなったものの、足を止めて「それなんですか」と訊くのも気が引けて、そのまま前を通り過ぎました。

だんだん薄暗くなってきて肌寒い中、広い公園には私だけが残されました。歩きながらもなんとなく管理小屋を気にしていたら、公園閉鎖まであと10分くらいになったころでしょうか、おじいさんが紙飛行機を持って小屋から出てきて、ガランとした公園の曇り空めがけて、思いっきり、紙飛行機を飛ばしたのです。それは驚くほど高くのぼっていきました。離れたところから見るおじいさんはシルエットで、腰に手を当てたまま動かずに滞空している飛行機を目で追っていました。

その不思議な光景。いままで公園が閉まる前には、いつもこんなふうに紙飛行機が飛んでいたのかな。秋の入り口にぴったりな演目を見た気持ちです。
# by teneacco | 2008-08-23 02:01

かつての美女

昨日、10月に開催されるイベント「夜の木」(リンク)でご一緒させていただくバイオリニストの波多野さんちにおじゃまして、音合わせや打ち合わせやごはん食べをしました。このイベントでは波多野さんの希望により、いつものチビアコじゃなくって、あまりおもてに出てこない水色のアコーディオンを弾くことに。この水色アコの外見、ド派手なようで古臭くって・・どう言ったらいいのか迷っていたのですが、波多野さんがズバリ「むかし美人だった人!」と、ぴったりな形容をしてくれました。
かつての美女_c0163838_1922745.jpg
まさにそんな感じ。今や皺だらけのおばあさんだけど、若い頃は町で評判の美人さんだったって感じ。また音がちょっと他のアコにないムードなのです。少し専門的な話になりますが、よく耳にするアコーディオンの音って、ひとつの鍵盤で同じ音のリード2枚鳴らしているのです(3枚のもあります)。その2枚、同じ音ではあるんだけど、微妙〜に、ほんとにちょっとだけずらしてある。その音のちょっとの差がワゥワゥワゥワゥといった音のうねり(ビブラート)となって、音色をきらびやかに、あるいは歌心あるようにするのですね。しかし、この水色ばあさんアコ、2枚リードではあるのですが、同じ音じゃなくって1オクターブ違いの2枚なんです。なのでまったくビブラートがかからない。ビャーーーとまっすぐな音なのです。酒とタバコでのどをやられた(かつての)美人ママさんの声。そりゃアタシにだって身を焼かれる恋のひとつやふたつあったわよ、と細く吹き出した煙の先に誰かを見るような優しい目をしているママ・・。バー「みずいろ」は近々閉店だという噂を聞いて、もしかしたらあの人が顔をのぞかせるかもしわないわ。ふふ、私の未練もずいぶんと年代物ねえ・・。
そんなママの悲しく深く飾らない声を聞きたい方は、バー「みずいろ」、じゃなくってイベント「夜の木」(10月11日 東京オペラシティー内 近江楽堂)へ是非いらしてください。
# by teneacco | 2008-08-21 20:01

おぼぼん

ところでお盆って、ほんとに死んだ人が帰ってくるんでしょうかね。帰ってこられてもどうせ気づかないんだけど、そうだったらどんなにいいか。と思う年齢になりました。
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# by teneacco | 2008-08-18 11:08

人工夕焼けと夏のまぼろし

16日はCookin'というバンドの皆さんとスクラムを組んで、昼と夜2回のライブをしました。自分史上はじめて! 体は少し疲れましたが、言いようのない充実感がありました。昼は杉並公会堂小ホールで開催された「サマーフェスタ」に出演。ブラスバンドありコーラスグループあり、子供バレエ団も出ればフラダンスも出るという、ジャンル問わずの間口の広いイベントでした。そんな中、ギターアコーディオンバンジョーウクレレギタレレハモニカカスタネットノコギリその他どっさりかかえてステージにずらっとヨコ一列!!
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この完熟マンゴーみたいなバックの色、赤・青・緑・黄の組み合わせを自分たちで選択できるんですよー。夕焼けをイメージしてみました。

夜の部は場所を高円寺に移して、ムーンストンプというライブハウスに出演しました。こちらもまたケルティックバンドにゴスペルデュオに・・・様々なジャンル入り乱れての真夏の夜のお祭り。我々てぬぐい+クッキンは前4人うしろ2人の二列編隊で、お団子みたいにギュッと固まっての演奏です。ほんとに昼の部とはいろんな意味で正反対。

音楽はおもしろいです。多種多様にもほどがある! 音の高い低い、大きい小さい、響きかたetc・・・組み合わせは無限だし、その条件がぜんぶ同じでも、演奏する人間が違えばまったく別のものになるという。それでいて共通言語の側面もある。ピースフルだし凶暴。16日は、そんな興味のつきない音楽のことをギュッと考え続けた一日でした。
見に来てくださった皆さん、会場の方々、そしてクッキン、ありがとうございました。
# by teneacco | 2008-08-17 23:40